少し変わった(?)改修

ちょっと変わった(?)改修例を。

 

3㎝くらいまでの段差を解消する場合に用いるのがミニスロープ。

既製品を使うことも多いですが、時には木材を削り出して造ることも。

廊下から部屋に入るのが、写真の手前から、奥からと、色々あるため間口いっぱいに設置した例です。(長さは2.7m程度)

写真では障子を引き分けていますが、手すりを伝って行く時は最前側から入ることになります。

 

ミニスロープで気を付けるのは端部の処理。

切りっぱなしでは、つま先が引っ掛かって危険ですので、勾配をつけて加工します。

 

もう1つは和室の畳を一部フローリングに替えた例です。

 

室内で車いすを使う場合に、畳ではキズが付いて傷んでしまいます。

そこで通路部分だけをフローリングに替えました。木工事としては、それほど大変ではありませんが、畳の長さを揃えるために切詰め加工などが必要になります。

和室の雰囲気を残したままで、いい感じです。

 

いずれも現況に応じた改修で、奇をてらった訳ではありません。

ご本人・ご家族がなるべく使いやすい状況にすることが大切です。

(あまり偉そうなことは言えませんが…)

                             りじちょう