![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s2cc13fece3d91b4c/image/i8caad913f5e5a0b8/version/1623225792/image.jpg)
今回は化粧ベニアの壁に付ける場合のサンプルです。
最近の木造住宅では、あまり見なくなりましたが、少し年数を経たお宅では、見かけることも結構あります。
ベニア板の厚さは4~5.5ミリくらいなので、ベニア板だけに手すりを
取付けることはできません。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=480x10000:format=jpg/path/s2cc13fece3d91b4c/image/i9440b15946f50696/version/1623226617/image.jpg)
通常、壁の断面は上の写真のようになっています。
(右から)柱や間柱に胴縁(どうぶち)という断面が40ミリ×12~15ミリ程度の下地材を打ち、その上にベニア板を接着剤で貼っていることが多いです。(サンプルでは、その上にタテに補強板を、さらにヨコ手すりを取付)
手すり金具を柱・間柱のある部分に固定するのですが、胴縁のない
部分に固定すると、薄いベニア板が凹んで安定しないことは、想像できると思います。(上の写真で補強板がない場合です)
したがって取付には基本的に補強板を使うことになります。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=480x10000:format=jpg/path/s2cc13fece3d91b4c/image/i92478be8013e9df1/version/1623227155/image.jpg)
補強板を付ける場合は、少なくとも2つ以上の胴縁に跨るように
固定します。(1つだけではベニア板が凹んでしまいます)
胴縁ですが、ベニア板がタテ貼りの場合は
継ぎ目となる四周(タテ2本、ヨコ2本)と、中間部分には
ヨコに1尺(303ミリ)や1.5尺(455ミリ)、または2尺(606ミリ)の間隔で
入っていることが多いです。(工事をした大工さんによって異なります)
壁をコツコツ叩くと、下地(胴縁)のない部分は軽い音が、ある部分は少し重い音がします。
胴縁と柱、間柱の位置を把握することが手すり取付のポイントに
なります。(当たり前ですね。失礼しました…)
りじちょう